2008年02月11日
ローテクとハイテクの区別の誤解

みなさんは「町工場」というとどんなイメージを浮かべますでしょうか?
鉄を削ったり、叩いたり、曲げたり・・・
または、ドロドロに溶かして型に入れて鋳造したり、プラスチック製品を作ったり
巷でよく言うエレクトロニクスや半導体関係、ソフトウェア、バイオのような「ハイテク産業」
に対して、「ローテク産業」などと言われています。
本当にローテクなのでしょうか?
いまひとつ、うっかりすると誤解をされがちなので、注意しておかなければいけません。
例えば、宇宙衛星はハイテクでそれを設計したり、組み立てて、打ち上げたりするのはハイテクだけど、
その衛星の部品を作るのはローテクである。
これ、間違いです!
具体的にローテクと誤解されそうな例をあげます。
■メッキ
メッキは鉄が錆び易い事から生まれた技術と考えてよい。
奈良の大仏は今は黒光りしていますが、1200年前の建立当時は金色に輝いていた。
5年の歳月を費やして金メッキしたようです。
その方法は、金を約5倍の水銀に溶かして大仏に塗りつけた後、加熱すると水銀が蒸発して金の被膜が残る
”焼付け金メッキ”という方法であったとのこと。
メッキは外来語ではなく「金が滅する」滅金から来ている、後に鍍金と書かれる様になる程古い技術です。
現代のメッキは、欧州から伝わった電気メッキが主流となっている。
金属の溶かした溶液に金属棒を入れて電気を流すとメッキがされる。
ところが、現代ではメッキはその”錆びないように”という機能以外にも使われている
機能メッキと呼ばれ、耐摩耗性、表面の硬化、電気の導電性、熱の伝導や、光の吸収や反射と
様々な要素が取り入れられています。
太陽電池には効率よくエネルギーを集めるための黒ニッケルや黒コバルトメッキ
コンピュータのプリント基板、ICチップ、宇宙衛星の表面耐熱性を高めるにもメッキが使われている。
というより、メッキ技術なしでは成り立たないほど重要な役割をしている。
それこそ、ゴマの実のような部品に極小部品にもメッキをして行っているのである。
なのに工賃は1個当たりスズメの涙程。
それでも、10万個に1個でも不良品があったら全部返品されるような過酷な状況をクリアして
行っている。
これが、ローテクと言えるのでしょうか?
ただ単に、モノづくりの全体構成を表すピラミッドの底辺に書かれる分野だから、
ローテクであると決め付けているだけかもしれない・・・
こんな製品もメッキなしではありえないのですよ↓




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